トップへ
MathMLトップへ
この"MathML利用環境を整える"は, 筆者(高村吉一)自身が書いたMathMLマニュアル"2.MathML利用環境を整える"に対し, 加筆, 修正したものです.

MathML利用環境を整える

1 MathMLを表示できるブラウザ

WindowsでMathMLを表示できるブラウザとして, Firefoxがあります.

また, MathJaxを利用することで, EdgeやChromeといったJavaScriptを利用できるブラウザでもMathMLを表示することができます. 詳しくは, MathJaxを利用してMathMLを表示するをご覧下さい.

さらに, 古いOpera(Prestoエンジン搭載)もMathMLを表示できました. 詳しくは, 古いOperaでMathMLをご覧下さい.

その他、MacOSやiOSで利用できるSafariもMathMLを表示できます. 筆者はiOS版のみで動作を確認しています. 古いSafariはWindows版も配布されていました. 詳しくは, 古いWindows版のSafariでMathMLをご覧下さい.

2.1 FireFoxのインストール

FireFoxをインストールするには, まず, https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/でダウンロードする必要があります.

ただし, WindowsXp,Vistaでは52.9.0 ESRまで, Windows98SEでは2.0.0.20までしか利用できません. 現在, これらのヴァージョンの入手は困難です. 入手できた場合, Windows98SEではMathML利用環境を整える(FireFox 2.0 : Windows 98 SEの場合)を参考に環境設定をしてください. WindowsXp,Vistadeでの環境設定は, このページに書かれている内容と同じです. なお, 英語版の一部については, OldAppsから入手できます.

ダウンロードしたら, インストーラを起動して, 画面にしたがってインストールしてください.

これで, FireFoxのインストールは完了したわけですが, まだ, MathMLを利用するには十分ではありません. この他に, フォントをインストールする必要があります.

2.2 MathMLを利用できるようにフォントをインストールする(FireFox 31.0以降 : Windows 10等の場合)

FireFox 31.0以降のヴァージョンの場合, 必要なフォントはLatin Modern MathフォントとSTIXフォントです. なお, FireFox 3.0~30.0の場合, 必要なフォントが異なりますので, MathML利用環境を整える(FireFox 3.0, 4.0~30.0 : Windows Xp, Vista等の場合)を参考に環境設定して下さい.

これらのフォントは, Fonts for MathML-enabled Mozilla(https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/MathML_Project/Fonts)からダウンロードできます. ダウンロードしたら, それぞれのファイルを解凍します.

なお, これらのフォントは, それぞれのホームページから直接ダウンロードすることも可能です. 2021年の一時期, Mozillaのページが利用できなくなっていたことがあったので、再びそのような事態に陥った場合, ここに書かれた方法で入手可能です. Latin Modern Mathフォントは, GUSTのホームページからリンクをたどって, ダウンロードページからhttp://www.gust.org.pl/projects/e-foundry/lm-math/download/latinmodern-math-1959.zipをダウンロードできます. STIXフォントは, STIXフォントのホームーページからリンクをたどって, https://github.com/stipub/stixfonts/blob/master/zipfiles/static_otf.zipからダウンロードできます.

Latin Modern Mathフォントは, 解凍後のlatinmodern-math-1959フォルダのotfフォルダにあるlatinmodern-mathフォントファイルをインストールします. インストールは, フォントファイルを右クリックして"インストール"を選択すれば可能です.

また, STIXフォントは解凍後のフォルダにあるSTIXTwoMath-Regular.otfフォントファイルをインストールします. ちなみに, 他の8個のフォントファイルはインストールしてもしなくても構わないです.

これで, MathMLを利用できる環境が整いました.

3 参考文献